退屈な入院生活の中で唯一の癒しの時間

この病院に入ってからもう何年も経っている。ほとんど外の生活すら忘れかけている。小さい頃から心臓病を患っていたせいで学校にもほとんど通わず、人生の大半をここで過ごしている。もちろん女性経験なんて0に等しい。そんな虚しい生活の中で光が差した。最近入ってきた新人の看護婦さんに一目惚れしてしまった。彼女が検温をするたびにドキドキした。思い切って告白してみることにした。すると「じゃぁ、退院したらどこかデートに連れていってください」と可愛い笑顔で言ってくれた。その日から会うたびに他愛もない会話で盛り上がって楽しい日々が続いた。が、ある日の定期検査のとき、自分の病気が思っていたより深刻で、この先何年も入院生活が続くことを知らされた。